皆さま、お久しぶりです。
今回は、リースと所有権留保の違いについて検討していきたいと思います。
1 リースと所有権留保の意義
所有権留保とは、売
・・・(続きはこちら) 皆さま、お久しぶりです。
今回は、リースと所有権留保の違いについて検討していきたいと思います。
1 リースと所有権留保の意義
所有権留保とは、売買契約の時に、例外的に目的物の所有権を売主もしくはお金を貸した者に留保するという特約を付ける事で、この所有権でもって、債務者がお金を支払えなかった時の担保とする合意の事をいいます。
反対にリースは、リース会社が購入した目的物を借主に貸し、借主はリース会社にリース料金を支払う契約のことを指します。
後述しますが、リースの中でも所有権移転外ファイナンスリースと所有権留保の大きな違いは、支払い期間の満了時に所有権が買主(借主)に移転するかどうかという点にあります。
ここで、リース契約と異なる概念として、レンタル契約というものがあります。
レンタル契約と違いリース契約は、①借主が必要な目的物を指定してリース会社が購入する点、②中途解約が原則できない点(違約金の支払い特約が契約される事)③リース期間が3-5年と長期になる(レンタルは短期間を予定)④故障した場合の費用は借主負担となる点があります。
この様な点から、リース契約は債務整理の場面で問題になる事が多くあります。
2 リース契約の種類
リース契約と一口に言っても、①所有権移転ファイナンスリース②所有権移転外ファイナンスリース③オペレーティングリースの3種類があります。
①はリース期間の終了時に所有権は借主のものになりますが、②はリース期間満了時にリース会社に返還しなければならず継続して使いたい場合には、再リースするか買い取りをする必要があります。
③はリース期間満了時に、目的物を中古品として売却する事を予定する短期間のリースであり、借主がリース料を全額負担しなくても良いため、低単価の契約になります。
3 所有権移転外ファイナンスリースと所有権留保の違い
所有権移転外ファイナンスリースと所有権留保には、以下のような点で違いがあります。
① 支払い完了時の所有権の所在
まず、1番の大きな違いは支払期間満了時の所有権所在です。
所有権留保は、支払い期間満了時まで、所有権を売主に留保する契約のため、支払い期間満了時は買主に所有権が移転します。
逆に所有権移転外ファイナンスリースはリース会社に返還する事になるので、使用を続けるためには再リースもしくは買い取りが必要になります。
② 税務上の特徴
所有権留保は、償却資産税等の税金は買主が払う事になり、固定資産としての計上も買主側が行います。
リース契約は、所有権がリース会社にあるので償却資産税等の税金の申告はリース会社が行う事になり、固定資産税台帳もリース会社が作成する事になる。
また、リースの場合には、一定の要件を満たせば全額損金処理にすることもできます。